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溝ノロ洞穴
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溝ノロ洞穴
九州には阿蘇や加久藤などの巨大カルデラに関連した大規模な火砕流堆積(たいせき)物が広く分布していますが,溝ノ口洞穴は姶良カルデラができた約2万9千年前の巨大な噴火で噴き出された火砕流に関連しています。入口の横幅14.6m,高さ6.4m,全長約209mで,火砕流堆積物の中に形成された洞穴としては国内最大級です。また洞窟の内部や周辺には,この火砕流が厚く堆積したこと,また熱や圧力を受けて変化していったことがわかる部分が残っています。溝ノ口洞穴は火山国日本の地形発達を知る上で貴重な文化財です。