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宝島女神山の森林植物群落
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宝島女神山の森林植物群落
トカラ列島の多くの島には,メガミ,ネガミ,オガミと呼ばれる山があり,聖地とされています。これらは集落の近くにあって巫女(みこ)が男たちの航海安全を祈る森で,木々の伐採(ばっさい)をきびしく禁じていました。宝島にある女神山もそのひとつで,山麓部から山頂にかけて自然林が残されています。標高約60mの山麓部は,タブノキ林が発達していますが,わずかにスダジイ林も見られます。中腹部にはビロウが優占するビロウ林,山頂部にはウバメガシ林がはっきりと区別され,どちらも良好な状態で発達しています。トカラ列島の希少な植物を含む代表的な自然林で,山頂部から山麓部までの森林の変化を示しており,大変貴重です。