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夏井海岸の火砕流堆積物
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夏井海岸の火砕流堆積物
志布志市夏井海岸沿いの崖(がけ)には,阿多(あた)火砕流をおおって,シラス台地を構成する入戸(いと)火砕流が典型的に分布し,露(ろ)出しています。入戸火砕流は約2.9万年前,現在の鹿児島湾北部の姶良カルデラから噴出した火砕流で,南九州一帯に分布しており,国内有数の巨大カルデラ噴火の堆積物です。また同時期に噴出した火山灰は,遠く北海道でも確認されるなど,噴火のすさまじさを物語っています。石材として様々な場面で利用されるなど,南九州の歴史を考える上でも大切な火砕流堆積物として大変重要です。