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常楽院
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常楽院
日置市吹上町にある常楽院は建久3(1192)年に,島津家の祈祷(きとう)僧として,島津忠久に従って薩摩にやってきた宝山検校が田尻中島に建てたと伝えられています。第33世浄徳院の時,島津家久の命により山之口馬場(現在の鹿児島市)に移され,中島の常楽院はその末寺とされました。以前は宝山検校の命日である10月12日に毎年法要(妙音十二楽)が行われていました。薩摩琵琶発祥(はっしょう)の地ともいわれています。この場所は中島の名が示しているように,かつては田尻の低湿地(しっち)の中に小高く島のように残っていた場所で,常楽院の周囲は一面低湿地とそれを利用した湿田が広がっていたようです。