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小湊フワガネク遺跡

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小湊フワガネク遺跡


奄美市にある小湊フワガネク遺跡は,奄美大島中部の太平洋岸,弓状の砂丘上標高9mに立地する,6世紀から8世紀までの頃に貝製品の生産を行ったとされる集落遺跡です。遺跡の中央部では床面に炉(ろ)がある掘立柱建物跡4棟が,遺跡の北端部では墓1基が確認され,食用にされたと考えられる各種の貝がらや獣骨や魚骨なども多数出土し,当時の生活の様子が明らかになりました。また,ヤコウガイ製の貝匙(さじ),イモガイ製の貝符(ふ)といった貝製品が,大量の未完成の製品と貝がらの破片,そして,敲(たたき)石や磨(すり)石とともに発見されたことから,ここが貝製品の製作場所であることが明らかになりました。6世紀から8世紀における奄美地域の生活の復元を可能にするとともに,ヤコウガイなどの貝製品の生産を行ったことを明らかにしたという点で重要な遺跡です。

指定年月日

平成22年8月5日指定

所在地

大島エリア

奄美市

名瀬大字小湊338

関連サイト

奄美市・文化財

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