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知覧城跡
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知覧城跡
南九州市知覧町にある知覧城跡は,つくられた時期などはわかっていませんが,15世紀以降,島津家の一門である佐多氏の本拠(きょ)地でした。南北800m,東西400m,全体約45㏊で,12をこえる曲輪(くるわ)とよばれる平坦地があります。防衛のための虎口(こぐち)や空堀(からぼり),土塁(るい),櫓台(やぐらだい)なども残っており,当時の様子を体感することができます。平成10(1998)年に保存整備にともなう発掘調査が開始され,15世紀から16世紀ごろの国内外の陶磁器類をはじめ,石なべ,鉄くぎ,かんざし,硯(すずり),武具など城内の生活の様子をしめす出土品の数々が発見されました。また掘立柱の大型の建物跡や,城内に墓を築いていたことも明らかになっています。