-
民俗文化財
>
- 無形民俗 >
- 県指定
上平川の大蛇踊り
-
民俗文化財
>
- 無形民俗 >
- 県指定
上平川の大蛇踊り
知名町上平川に伝承されている大蛇踊りは,「諸鈍芝居」や「与論十五夜踊り」などの他の奄美の芸能と違って一貫した筋書きをもった劇仕立てになっているのが特徴(ちょう)です。坊主と小僧たちの問答から始まり,坊主は小僧たちに女性を泊めてはならないと戒(いまし)めますが,そこへ女性の姿をした大蛇の化身が現れて踊ります。小僧たちがうろたえていると坊主が帰ってきて,一緒に経をあげると,化身が大蛇の正体を現し,ひとしきり空中を乱舞します。大蛇が退散すると坊主と小僧も踊りながら退場します。舞台装置はシンプルですが大がかりなもので,正体を現した大蛇が空高く舞う場面は,この芸能の見せ場の一つです。