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悪石島のボゼ
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悪石島のボゼ
悪石島のボゼは,トカラ列島における来訪神行事の典型とされています。盆の最終日となる旧暦7月16日に,赤土と墨(すみ)を塗(ぬ)りつけた仮面をかぶり,体にはビロウの葉を巻つけ,手足にはシュロ皮やツグの葉をあてがうなどしたボゼが,呼び太鼓の音に導かれ,盆踊りで人びとが集まる広場に現れます。ボゼは,杖の先端に付けた赤い泥をすりつけようと,観衆を追い回すことから,あたりは笑いと叫(さけ)びで騒然(そうぜん)となっていきます。この泥を付けられると,悪魔祓(ばら)いの利益があるとされ,特に女性は子宝に恵まれるなどといわれています。我が国の来訪神行事を理解する上で重要な文化財です。
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