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木村嘉平関係資料
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木村嘉平関係資料
教育水準の向上を図るため,出版事業に力を注いでいた島津斉彬は,西欧の活版印刷技術に注目し,江戸の木版師である木村嘉平に金属活字の製作を命じました。命を受けた嘉平は安政元(1854)年から製作をはじめ,苦労の末,電胎法とよばれる金属のイオン化傾向の差を利用した方法で,元治元(1864)年に鉛活字を完成させました。嘉平の鉛(なまり)活字は,江戸時代に電胎法で造られた唯一の活字であり,電胎法の種字や鋳造機など現存する製作諸道具一式も含めて,印刷技術に関する大変貴重な資料です。