かごしま文化財事典プラス

かごしま文化財事典プラス

  • 有形文化財
  • >
  • 建造物
  • >
  • 国指定

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)

  • 有形文化財
  • >
  • 建造物
  • >
  • 国指定

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)


旧鹿児島紡績所技師館は,薩摩藩が建設した鹿児島紡績所(日本最初の洋式紡績工場)に招かれたイギリス人技師7にんの宿舎として,慶応3(1867)年に建設されました。幕末から明治初期における洋館として貴重な建造物です。「異人館」と呼ばれることもあります。建物は木造2階建てで,桁行は18.18m,梁間は18.18m,屋根は方形造り,瓦葺(かわらぶき)です。玄関は正面中央部に突出した八角形(半分)で,内部はホールになっています。1階は周囲に石畳(いしだたみ)のベランダをめぐらすアーケードとなり,内側に4室,2階は廊下をはさんで3室あり,周囲は窓付きの回廊(かいろう)があります。明治17(1884)年に,鶴丸城跡に鹿児島県立中学校造士館が建設された時に,校舎の一部として移築されましたが,昭和11(1936)年に現地に再移築されています。

指定年月日

昭和37年6月21日指定

所在地

鹿児島エリア

鹿児島市

吉野町9685-15

関連サイト

鹿児島市の文化財ー六訂版ー

関連ページ

かごしま文化財事典(小学生サイト)を見る