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旧集成館機械工場
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旧集成館機械工場
集成館は,嘉永5(1852)年,島津斉彬が築いた工場群の総称です。大砲鋳造のための反射炉(ろ)や溶鉱炉(ようこうろ),ガラス工場などがありました。斉彬が築いた集成館は,文久3(1863)年の薩英戦争で焼失しましたが,島津忠義が復興し,幕末維新期に薩摩藩の近代化を支えました。現存する旧集成館機械工場は慶応元(1865)年に建てられた洋式石造建築です。建物の桁行は76.9m,梁間は12.4mであり,建物の構造形式は組石造の平屋建,小屋組は木造洋小屋(キングポスト風トラス)です。建物の外壁の石積みは小野石を用いており,犬走りを神社本殿等に見られる亀腹状に作っています。その規模や構造は学術的にも価値があり,貴重な文化財です。