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絹本著色雲山和尚像 一幅
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絹本著色雲山和尚像 一幅
出水市の感応禅寺にある絹本著色雲山和尚像は,縦95.5cm,横45cmの大きさで,袈裟(けさ)姿の雲山和尚がいすに座り,右手に警策(きょうさく)を持ち,下の沓台(くつだい)に沓をそろえて置いた,禅宗高僧の画像であるいわゆる頂相(ちんそう)です。上方には感応寺10代の徹堂和尚の発意により,島津貞久,足利尊氏らとの逸話(いつわ)をまじえて雲山和尚の人格をたたえ,和歌をそえた讃が書かれています。一般に頂相にそえる讃は漢詩文で,和歌がそえられているのはめずらしいものです。雲山和尚は,元享3(1323)年から康永3(1344)年まで感応寺の住職として中興発展に尽(じん)力しました。室町時代の頃に描かれたと考えられています。