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十一面千手観音像一軀 脇立四天王像四軀
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十一面千手観音像一軀 脇立四天王像四軀
出水市野田町の感応禅寺にある十一面千手観音像は,座高81.6cm,台座の高さは約1mです。左右には四天王像があり,どちらも彩色されていました。千手観音像は修理の時に「文安二年日 院隆サク」という墨(ぼく)書が面部裏から見つかり,文安2(1445)年に院隆という仏師によってつくられたことがわかっています。また千手観音は千手千眼観音とも呼ばれるようにそれぞれのてのひらに眼を描いていることが多いのですが,この像は玉眼がはめこまれるという特異な技法をほどこしています。四天王像も同じ技法が用いられており,院隆の作である可能性は高いと考えられます。
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