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伝島津忠昌像
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伝島津忠昌像
鹿児島市の尚古集成館にある伝島津忠昌像は,高さ103.5cm,座高は67.5cmです。寄木造で眼には玉眼がはめ込まれ,脇(わき)下などくぼんだところにはわずかに彩色された痕跡(こんせき)が残っています。また顔つきはあたかも生きているかのように写実的ですが,体を包む法衣はやや形式化されています。島津忠昌の像と伝えられていますが,その作風から制作年代は忠昌の誕生よりも前の鎌倉時代末から室町時代前半と考えられています。廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の混乱の中,誤伝されてしまったもので,有名な禅僧の像ではないかとされています。