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銅鏡 唐草鴛鴦文様 一面
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銅鏡 唐草鴛鴦文様 一面
志布志市の山宮神社が所有するこの銅鏡は,平安時代後期の作で,直径は22.12cmです。内側には2羽のおしどりと唐草,外側には雲や蝶(ちょう)などが描かれる構図です。これらの文様が大変細かく彫られており,日本的な簡潔さの中に優麗(れい)典雅(が)な趣をもつすぐれたデザインとなっています。このように文様が内・外区に分かれ,さらにこれが4つの部分に区分されているのは,唐鏡の影響を受けたものといえます。ただ,鳳凰(ほうおう)のような想像上の動物から鴛鴦(えんおう:おしどりのこと)という現実の動物にかわり,しかも動的に表現されていることは,和様化の傾向を示しているとも考えられます。