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鹿児島市川上町の田の神
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鹿児島市川上町の田の神
この田の神は，像の高さが８２ｃｍで，田の神石像の背に「寛保元年辛酉九月吉日」とあることから，寛保元（１７４１）年につくられたことがわかります。白質のあらい川上石の丸彫りで，頭に笠（かさ）状のコシキに使うシキをかぶり，短いそでの上衣に法衣のようなものをつけ，くくりはかまを着て，くつをはき，台石に腰かけた形になっています。右手にメシゲ（しゃもじ），左手にスリコギをもち，全体的に動きのある姿の田の神です。台石の正面には穀物の豊作を祈（き）願して田の神像をつくったことが刻まれています。
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