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南方神社春祭に伴う芸能(田打)
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南方神社春祭に伴う芸能(田打)
南方神社の春祭りに奉納される芸能で「高江太郎太郎踊り」といい,旧暦の2月2日に行われていましたが,現在は3月の第1日曜日に行われています。祭りのあと,境内で子供たちが木のカギ鍬(くわ)で地面を打って耕すと,やがてオンジョ(爺)とテチョ(父)が大きな木の燃えさしをもって登場し,田の耕し具合をみてまわります。その後,息子の太郎を呼んで牛を連れてこさせ,牛はオンジョと太郎につかまえられるとあばれまわります。終わると女装した嫁ジョが現れ,丸い石の子供を産み落とします。テチョが石に化粧をして,オンジョが「ヨネマツジョ」と名付けて,みんな喜びます。最後に神官が現れて田舟に入れたモミをまき,見物人は争ってこれを拾います。田打ちと呼ばれる豊作を願う農耕予祝の芸能の代表的なもので,いくつかの独特の要素を含んでいて,古い演劇の発生を考えさせるものです。