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入来町の庖瘡踊
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入来町の庖瘡踊
入来麓に伝えられたもので,疱瘡(天然痘)と呼ばれる伝染病が流行したときに,疱瘡にかからないように,かかっても軽くすむようにという願いをこめて踊られてきました。予防接種などにより疱瘡から解放されたため,現在はお祝いの時に踊られています。踊るのは女性で,紫(むらさき)の頭巾(ずきん)に黒紋付着物,先頭に伊勢の皇太神宮の神を表す大きな幣をかついだ1人が先導し,何列かの縦隊で正面を向いて踊ります。楽は太鼓と三味線で,初めに楽だけの踊りをして,終わると一同がしゃがみ,幣持ちが祝詞を述べた後,「様はお伊勢」などの歌で踊ります。県内の疱瘡踊の代表的なもので,動きの少ない,心のこもった気品ある芸能です。
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