かごしま文化財事典プラス

かごしま文化財事典プラス

  • 民俗文化財
  • >
  • 無形民俗
  • >
  • 県指定

入来町の庖瘡踊

  • 民俗文化財
  • >
  • 無形民俗
  • >
  • 県指定

入来町の庖瘡踊


入来麓に伝えられたもので,疱瘡(天然痘)と呼ばれる伝染病が流行したときに,疱瘡にかからないように,かかっても軽くすむようにという願いをこめて踊られてきました。予防接種などにより疱瘡から解放されたため,現在はお祝いの時に踊られています。踊るのは女性で,紫(むらさき)の頭巾(ずきん)に黒紋付着物,先頭に伊勢の皇太神宮の神を表す大きな幣をかついだ1人が先導し,何列かの縦隊で正面を向いて踊ります。楽は太鼓と三味線で,初めに楽だけの踊りをして,終わると一同がしゃがみ,幣持ちが祝詞を述べた後,「様はお伊勢」などの歌で踊ります。県内の疱瘡踊の代表的なもので,動きの少ない,心のこもった気品ある芸能です。

指定年月日

昭和38年6月17日指定

所在地

北薩エリア

薩摩川内市

入来町浦之名

関連サイト

薩摩川内市川内歴史資料館

関連ページ

かごしま文化財事典(小学生サイト)を見る