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徳之島カムィヤキ陶器窯跡
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徳之島カムィヤキ陶器窯跡
11世紀後半から14世紀前半頃にカムィヤキと呼ばれる陶器が生産された窯(かま)跡です。発見地の字(あざ)名である「亀焼(カムィヤキ)」にちなんで名付けられました。窯跡は東西約1.5km,南北約800mの範囲に,7つほどのグループに分かれて分布し,全体では100基ほど存在すると考えられています。ここで生産された焼き物は奄美諸島だけでなく,鹿児島県本土の一部や沖縄諸島などからも発見されており,当時の生産と流通のあり方を考える上で重要です。またカムィヤキは器種としては,壺(つぼ)のほか,鉢,碗(わん),甕(かめ),水差しなどがあり,日本列島の中世須恵器と類似しています。しかし文様などの特徴(ちょう)は朝鮮半島系の無釉(ゆう)陶器にも似ていることから,双方の特徴を受け継いだ「南島の中世須恵器」と位置づけられています。