-
有形文化財
>
- 美術工芸品 >
- 県指定

大権現忠国(島津忠国)像
-
有形文化財
>
- 美術工芸品 >
- 県指定

大権現忠国(島津忠国)像
鹿児島市の尚古集成館にある大権現忠国像は,明応6(1497)年に島津忠昌が祖父である忠国の霊(れい)を祭るために建てた小城権現社のご神体であったといわれています。眉(まゆ)・目・髭(ひげ)・冠・頭髪・束帯のうしろを墨(すみ)で,口・襟(えり)・そで口を朱(しゅ)で塗(ぬ)っただけの簡素な造りですが,気品ある神像としての雰囲気をもっています。また像の底には「三ヶ国之大将大権現忠国 明応五年ひのえたつ閏二月吉日 於鹿児島座守御坊ニテ被奉作」という墨(ぼく)書があります。鹿児島座守御坊は諏訪神社別当寺安養院と推測され,小城権現社創建にあたり,明応5(1496)年,安養院に神体の木像を調製させたと考えられます。