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坊津
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坊津
坊津は薩摩半島の西南端に発達したリアス海岸です。古くは遣唐使(けんとうし)の寄港地でしたが,近世以降は美しい海岸の景勝地として有名になりました。文禄3(1594)年に豊臣秀吉と対立して坊津に流された近衛信輔は,坊津海岸の八つの景勝地からなる「坊津八景」を選んで和歌を残しました。そのうちの一つが巨大な2つの石からなる双剣石(そうけんせき)で,江戸時代の絵師歌川広重の「六十余州名所図絵」にも描かれています。坊津は近世を通じて薩摩地方独特の海岸風景として伝えられ,その文化的背景をもつ風景の価値は高いものです。
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