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知覧麓庭園
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知覧麓庭園
南九州市の知覧麓には,江戸時代の中ごろから終わりごろにつくられたと考えられる庭園がたくさん残されています。その中でも7つの庭園がよく保存されており,国指定名勝となっています。7つの庭園のうち,1か所は池泉式の庭園で,他の6か所は枯山水(かれさんすい)の庭園です。奥に築山を設けることや庭石に凝灰岩(ぎょうかいがん)を用いること,生垣には茶・イヌマキ,大刈込にはツツジ・サツキを用いることなどは共通しています。各戸の石垣,生垣は連続して美しい町並みを形成しており,その町並みの東方には,庭園の借景ともなっている母ヶ岳が美しい姿を見せています。各庭とも琉球庭園の手法を取り入れており,庭園文化の伝わり方を考える上でも重要です。