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根占原台場跡
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根占原台場跡
南大隅町にある根占原台場跡は,西欧列強の相次ぐ来航に危機感を強めた島津斉興により弘化4(1847)年に築かれた,薩摩藩の中でも初期の台場の一つです。対岸の山川・指宿に次いで早い時期に造営されたのは,これらが錦江湾口という要衝(ようしょう)の地であったためと考えられます。薩英戦争直前の文久2(1862)年には,改築工事も行われています。県内に残る他の台場跡は,新型のキスト砲架に対応した台場に改修されているのに対し,根占原台場跡は旧式の台場の形状が残っているのが特徴(ちょう)です。薩摩藩内における台場の変遷(せん)を知る上で,欠かせない貴重な史跡です。