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厚地松山製鉄遺跡
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厚地松山製鉄遺跡
南九州市知覧町にある厚地松山製鉄遺跡では，１８世紀後半から１９世紀前半までの２基の製鉄炉（ろ）と３基の鍛冶（かじ）炉が発見されました。調査の結果，炉全体を石で組んだ石組製鉄炉であることがわかり，ふいごの動力に用いられた水車跡なども残っていました。江戸時代の薩摩地方には「たたら吹き製鉄法」とは異なる独特の製鉄法があったことが記録されていますが，調査の結果はこれを裏付けることになりました。わが国の近代製鉄が始まる以前の製鉄技術を知る上で重要な遺跡です。
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