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犬田布貝塚
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犬田布貝塚
伊仙町にある犬田布貝塚は，海岸から約５００ｍ，標高５５ｍに位置し，隆起珊瑚礁（りゅうさんごしょう）の崖（がけ）下にできた貝塚です。昭和５８（１９８３）年に発掘調査が行われ，縄文時代の終わりの頃から弥生時代にかけてのたくさんの土器や石器，貝製品などが発見されました。石器では磨製石斧（せきふ），貝製品では貝刃，貝匙（さじ）などが出土しており，貝刃は現在徳之島に生息していない「シレナシジミ」を利用しています。またイノシシの骨で作ったかんざしや，サメの骨で作った耳かざりなどのほか，徳之島で生息が確認されていないシカの角で作られた装飾品も出土しており，本土や他の島々との交流があったことを示す貴重な資料です。
