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有明町野井倉の田の神
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有明町野井倉の田の神
この田の神は，像の高さが７６ｃｍで，寛保３（１７４３）年につくられています。黒質の硬い石質の丸彫りで，頭には頭巾（ずきん）をかぶり，長髪の生えぎわがみえています。長そでの上衣に，はかまの足を前で組むように座っており，顔は大きく眉（び）目も明らかで，庶民的な表情をしています。右手にはメシゲ（しゃもじ），左手にはスリコギをともに垂直に立ててもつのは，大隅半島で広く見られる型です。
