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里八幡神社の大般若波羅密多経

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里八幡神社の大般若波羅密多経


大般若波羅密多経は,中国の唐の時代に,玄奘三蔵が経典群をインドなどから持ち帰り,長い年月をかけて漢訳したものです。里八幡神社に伝わるものは,貞亨5(1688)年に寄進されたもので,全部で600巻あります。折り本で,10巻ずつ帙(ちつ)に入れられ,帙ごとに千字文(せんじもん)で番号がつけられています。巻第600の最後の部分に「寛文十庚戌仲冬吉日/中野是心版行」などと記されており,寛文10(1670)年に京都の書肆(しょし:本を出版したり売ったりする店)である中野是心により版行されたことがわかります。鹿児島県は廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で,仏教に関する資料があまり残っていませんが,よい状態で保存されており貴重な資料です。

指定年月日

平成30年4月20日指定

所在地

北薩エリア

薩摩川内市

里町里1593

関連サイト

薩摩川内市川内歴史資料館

関連ページ

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