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立切遺跡・横峯遺跡
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立切遺跡・横峯遺跡
立切遺跡は,種子島中部の標高120mの台地上にあり,発掘調査によって,旧石器時代の落とし穴遺構24基,礫(れき)群5基,焼土跡12基などが確認されました。落とし穴遺構はいずれも種Ⅳ火山灰層(約3万5千年前)の下位で検出され,断面はフラスコ形と筒形で,上端開口部はいずれもラッパ状に開く特徴を持っています。そのほか磨(すり)石や磨製石斧等の石器が出土しました。
横峯遺跡は,種子島南部の標高120mの台地上にあり,発掘調査では,旧石器時代の礫群9基と炭化物集中10か所等が検出され,礫群には掘り込みを持つものがありました。また,台石や磨石のほか,削器(さっき)等の剥(はく)片石器も出土しました。
両遺跡は年代や変遷が共通しており,立切遺跡や横峯遺跡は当時の生業や居住のあり方をよく示しています。このような遺跡が種子島でいち早く出現した点は,日本列島における旧石器時代の人々の環境への適応過程を理解する上で重要です。