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富嶽雲烟之図 一輻
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富嶽雲烟之図 一輻
鹿児島市立美術館にある富嶽雲烟之図は,薩摩藩の有名な画家である木村探元が75歳の時に描いた作品です。縦128cm,横237cmの水墨(ぼく)画で,探元の作品では最大のものです。左寄りに富士の山頂をおき,右に長くすそ野をひく構図で,近景には何も描かず,雲烟(雲とかすみ)の間に望む富士を表現しています。木村探元の絵画は,狩野派の伝統的な流れの中に,雪舟,秋月などの水墨画の画風を盛り込んだもので,全体に質実剛(ごう)健の気風が感じられます。
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